10.29.2011

想像上のフレンド 「パラノーマル・アクティビティ 3」



1作目2作目、 そしておまけ、 あとタイアップ日本版なんてのもあって近年のホラー界ではひさびさの稼ぎ頭となっているシリーズの正統な3作目。 監督には日本未公開の "Catfish" のお二人がフェイクドキュメンタリーの手腕を買われて抜擢されたようだ。 本作でも やはり上手いなと思う。

物語はケイティと妹クリスティの幼少の頃にさかのぼる。 クリスティがいわゆる 'イマジナリーフレンド' を作ってしまい、 それが実は XXX という いかにもな内容なのだが、 例の早送りするタイムカウンター、 洗面台の鏡に向かっての大きなカメラを抱えた自分撮りに加え、 自作オートパンカメラ、 シーツを被ったオバケなど、 ナイスなワザが登場する。

ある意味では室内での出来事を監視するだけの作品なのに、 どこか懐かしくて新しく、 今の時代と不思議にシンクロするものを感じる。 自分らが小学生の頃、 超能力とか心霊本に載っているクイズで、 写真を見て、 このなかですでに死んでいる人を当てる、 というものがあったが、 それを思い出すような感覚。 これからもドキュメンタリー風で、 ネット的な作品はホラー以外にもたくさん出てくることだろう。 そして、 ああ またか、 と言いながらも見ることだろう^ ^

(追記2012.10/26) 4も出たよ^ ^


パラノーマル・アクティビティ 3 (2011) 11/1~ 公式サイト・予告 象のロケット 
Paranormal Activity 3
監督 ヘンリー・ジュースト+アリエル・シュルマン 
製作 オーレン・ペリ 他 

10.24.2011

まっすぐに寄り道 「SOMEWHERE」



ソフィア姉さんの新作はあいかわらず、 大して何も起こらないオフビートだった。 この手の作品も久しぶりだなという気がした。 音楽はそこそこだがそれほど印象に残らず。 しかし夜中に娘と二人、 ジェラート全種類をルームサービスするなんて、 やってみたい。 。 ダコタの妹エルとは知らず、 似ているなと思って見てた。 11才ということは、 ちょうどうちの娘と同じ。 こんな風に "ちょっとイタリア行くけど、 ついてくるか" と言えば、 大喜びするだろうな・・。

黒のフェラーリを転がす男。 それなりに売れている俳優らしい。 奥さんとは離婚してて、 週末には娘が遊びに来る。 パーティで階段から転げ落ちて左腕を骨折、 目覚めるとギプスには娘のサインが。

気楽な独り身はやや手持ち無沙汰で、 毎夜のようにデリヘルならぬデリ・ポールダンスを呼ぶパパ。 新人の俳優に呼び止められても "メソッド・アクティングなんて知らない とにかくオーディションをたくさん受けた" とアドバイス。 そうして過ぎてゆく日々の中で "自分は何者でもない" と泣き、 フェラーリを道端に乗り捨てる。

ソフィア姉さんの視点は娘ではなく、 このパパにぴったりと貼り付きながら淡々と、 しかしながら60%ぐらいは共感できる程度に男心に寄り添ってくれる。 山盛りの伸びたスパゲティとともに。

姉さんもイタリア系だし今回はイタリアンなフィーチャーが多いが、 まさかベネチアを狙ってということもあるまい。 うちの娘はモッツァレラチーズの入ったトマトソース・スパゲティが好きで、 食べる機会が増えて自分も好きになった。 娘は料理はしないが、 エル・ファニングのクッキング姿は可愛いかった。 褒められると大喜びするこの年代があらためて愛おしくなった。



SOMEWHERE (2011) *ベネチア金獅子 公式サイト 象のロケット 
監督 ソフィア・コッポラ 
スティーヴン・ドーフ エル・ファニング クリス・ポンティアス 
ララ・スロートマン ベニチオ・デル・トロ 

10.22.2011

一人芝居 THE BEAVER



ジョディ・フォスターが監督する作品で、 こちらも 「ツレがうつに」 なる。 多少違うのはビーバーの人形を、 仮面ライダーオーズの真木博士のように腕に乗せることで病気に対処する点だろう。 そしてこちらでは "ガンバらない" どころか、 うつでありながら倒産寸前の会社を蘇らせ、 さらには家族と離れ、 一人孤独になって本音の自分に帰ることで克服してゆくという点か。

目を充血させてイビツな力演を見せるギブソンに対し、 冷たく常識的に振る舞うフォスター。 そうした演技のバランスと同様のニュアンスが演出にも見られるが、 ある意味では方向の定まらない映画という印象も受ける。 ヒューマンなのかと思えば正反対だし、 笑わせたいのかシリアスなのかわからないところがある。

うつの原因はここでは一つ、 自分に嘘をつくことなのだ。 幸せなふり、 がんばってるふり、 自分は大丈夫だと言い聞かせること・・ ひとたび うつになれば、 回復を望んではいけないとも語られる。 すべてを壊して0から作り直すしかないと。

兄を亡くしたチアリーダー役のジェニファー・ローレンスは想像以上に出番も多く効いていて、 若かりし日のフォスターに多少かぶるのは演技指導のたまものか。 しかしフォスターはあまり老けないな。 アップにも十分耐えられて、 自らのクローズアップを試写室でどのように見たのか想像しながら、 その表情の端っこに静かな自信を浮かべる彼女自身はまったくの無縁でありそうなこんな題材を取り上げるのが不思議な気もする。

持ち上げられての日本公開となるか、 さらっとスルーされるか微妙な作品と言える。 さてどうなるか、 乞うご期待。

(追記2012.11) いつの間にか公開され、 DVDになっていました^ ^ つまらない邦題になって。



それでも、 愛してる THE BEAVER (2009) 日本公開2012.6 公式サイト
監督・出演 ジョディ・フォスター  象のロケット
メル・ギブソン アントン・イェルチンジェニファー・ローレンス 
チェリー・ジョーンズ 

10.20.2011

明日は新しい日? BUNRAKU



"文楽" なんてたいそうなタイトルで、 日本文化に傾倒してるのか、 上っ面だけかなどと考えみても大して意味がないことはわかっていたが、 想像以上に "文福茶釜" な作品だった^ ^ 日本からはGACKTさんが堂々 '出陣' しているのだが、 鼻の頭は切られるし、 どこか蝋人形が溶けたような顔だしで、 あまりカッコよくはない。

アクションがメインかと思いきや、 どこかキレの悪い太刀回りの連続で、 しかもハートネットは実はなんちゃってガンマンで、 パンチだけで戦う。 GACKTもてっきり剣豪か忍者だと思いきや、 柔道? マーシャルアーツ系の寝技なのだ。 監督は本当はアクションが不得意なのかもしれない。 美術に凝って世界観で勝負するタイプか。 それにしてもライティングがヘンすぎる。

ストーリーは斧投げでこの地を制圧した男への、 いちおう復讐劇なのだが、 中途半端にユルくてコメディにもなれず、 エンタテイメントしてるふりをした自己満足映画か。 デミグラス・・ じゃなかったデミ・ムーア、 ロンパールーム・・ じゃなかったロン・パールマンなどのキャスティングにもそんな匂いが濃厚。 ワルのナンバー2である冷たい殺し屋が、 ナンバー2に甘んじていることを からかわれるときの反応において逆に最も人間味が出ていたのが妙。

これから大々的に宣伝されて日本公開となるのかもしれないが、 可もなく、 やや不可。 はずれた悪ノリ映画に乗ってみようという奇特な方向け 'いまどきよく通ったね こんな企画' 的作品。 Tomorrow is a new day. というテーマもあまりにそのままでアホくさい。 乞うご期待。 。




BUNRAKU ブンラク (2010) 日本公開2012.1/12 
監督 ガイ・モシェ 
ジョシュ・ハートネット GACKT デミ・ムーア 海保エミリ 菅田俊 
ケヴィン・マクキッド ウディ・ハレルソン ロン・パールマン 

10.15.2011

料理も得意 BlinkyTM



12分のショートフィルムではあるが、 更新も滞ってる折り、 時短プログラムで乗り切ることに。

ロボットが普及した近未来、 マックス少年はクリスマスプレゼントに "ブリンキー" を買ってもらう。 何でも言うことを聞く、 いい奴。 しかし近未来になっても男女の仲は何とやらで、 両親はいつもケンカ。 イラついたマックスはブリンキーを雨の中に長時間立たせ、 さらにはみんな死んでしまえと口走る。

ある夜ブリンキーは夕食に肉料理を出し、 両親は美味しいねと食べている。 ところでマックスはどこ?という母に "いま食べてます 資源の再利用です" ・・ ここが短い本編でのツボなのだろう。 展開の速さに苦笑させられる。 その後もブリンキーはマックスの命令を実行していくが、 ロボットのメーカーは不良品回収のお知らせを出すだけ。

軽くブラックなSFという以上でも以下でもないが、 乞うご期待・・ というか下で、 英語ながら本編が見れるようなのでエンベッド。 。

*トレイラー ていうか 本編?


BlinkyTM (2011アメリカ・アイルランド) 12min ショートフィルム 日本公開未定
監督 ルアイリ・ロビンソン 

*おまけ