6.29.2011

JOHN CARPENTER'S? 「ザ・ウォード/監禁病棟」



ジョン・カーペンター復活!と銘打たれると、 多少は期待してしまうのも人情というものだろう。 まあ悪くなかったが、 何と言うのか、 言われなければカーペンターだとは思わない感じ。 。 音楽も脚本もカーペンターではないし、 こんなものと言えばこんなものか。

facebookの公式サイトでも 「サッカーパンチ」 に似てるとの指摘があったが、 まさに。 しかし全体に地味で、 アンバー・ハードもどこかリース・ウィザースプーンに見えてしまう^ ^

時代設定は60年代ということで、 出てくるゴーストもどこか年代物。 でもまあ逆にイケてる気がする。 ところどころ 「ハロウィン」 「ザ・フォッグ」 を思い出させるカットに、 せめてものカーペンターを感じるが、 病棟とか多重人格とかのネタに新鮮味を感じない。 最後も予想通りだがご愛嬌ということで、 乞うご期待^ ^



ザ・ウォード/監禁病棟 The Ward (2010) 公式サイト@FB 象のロケット 
日本公開2011.9/17予定 
監督 ジョン・カーペンター 
アンバー・ハード メイミー・ガマー ダニエル・パナベイカー ローラ=リー 
リンジー・フォンセカ ミカ・ブーレム ジャレッド・ハリス 

6.25.2011

あぶないMacBook・・ Trust



タルホットブロンド」 「キャットフィッシュ」 「ミーガン・イズ・ミッシング」 と未公開のネット犯罪ものを追いかける当ブログ^ ^ 本日は14才の娘が、 チャットでオヤジにたぶらかされ・・ というお話。 ドキュメンタリー調ではないものの、 娘を持つ身として身につまされる内容。 さっそくチェックしてみた。

娘役は、 その昔 「大草原の小さな家」 というテレビシリーズでメアリー・インガルス役をしていたメリッサ・スー・アンダーソンをふと思い出させるリアナ・リベラト。 父親役にクライヴ・オーウェン、 母親役はキャサリン・キーナー。 想定されている観客はどちらかと言うと親の年代で、 ネット時代の子育て指南とも言える。

兄は大学へ、 下の妹は小さくてまだ親にかまってもらえるが、 真ん中で14才は少し寂しい年頃かもしれない。 チャットで16才の少年と親しくなる。 名をチャーリーと言い、 例によって彼のCAMは壊れているということで、 写真のやりとりだけ。 娘アニーは、 唯一私をわかってくれる知的で面白い人と、 彼のことで頭が一杯に。

やがて "実はオレ、 20才なんだ。 年上ぶって接するのがイヤだったから16才と・・" "本当は25才なんだ、 でも年の差なんて関係ないよね" と言われる。 そしてついに会うことになるが、 現れたのは35才の男。 アニーは目が点になるが、 それでも上手いこと言われてモーテルへ。

これをたまたま見かけたアニーの友だちが学校に報告、 事件は発覚して父親は怒り心頭となるが、 アニーはそれでも自分がカモにされたとは思わない。 チャーリーは上手にアニーの心の隙間に入り込んでいたのだ。 身近な者より、 ネット上のアノニマスな相手に "ソウルメイト" を感じる。 このあたりがこの作品のポイントだろう。

しかしFBIの捜査が進展し、 犯人は捕まらないものの同じDNAを持つ者の犠牲者として同年代の少女が3名挙がる。 彼女たちの写真を見てアニーも目が覚める。 私だけが特別だと言ってたのに。 ようするにティーンをかどわかすのが得意なロリコン野郎だったのねと。

娘を守ってやることができなかった不甲斐なさを噛みしめる父は、 むしろそこまで娘の心に入り込んだ男に嫉妬していたのかもしれないと打ち明け、 それでも事件を通して娘の成長を確認し、 絆を新たにするというところで終わる。

ミーガン・・」 のように恐ろしい結末はないが、 事件をネットでからかわれたアニーは未遂となるが自殺を企てる。 大事には至らず、 人を信じる子に育てた父さんは娘を誇りに思うと同時に、 危険と隣り合わせに生きるティーンとネット時代の子育てに警鐘を促す。 子を持つあなた、 要チェックかも^ ^

(追記12/6) 古い語感の邦題でスルー^ ^




チャット ~罠に堕ちた美少女~ Trust (2010) 日本未公開 
監督 デビッド・シュワイマー 
リアナ・リベラト クライヴ・オーウェン キャサリン・キーナー 
ジェイソン・クラーク ヴィオラ・デイヴィス 

6.24.2011

ベタベタのエリア51・・ 「宇宙人ポール」



ワーキング・タイトル・フィルムズの新企画はエイリアンということで、 もし宇宙人がベタベタの関西人だったら、 みたいなノリ。 。 イギリスのオタク二人がアメリカのコミケ Comic-Con (コミコン) にやって来て、 ついでにエリア51に寄ったら、 想像どうりのものに出会ってしまう。

長い間、 研究対象とされていたエイリアンのポールは、 施設を逃げ出し母星にコンタクト。 あと数日 逃げ延びれば迎えがやってくる・・ ポールというプレーンなネーミングがまずギャグなんだろう。 同様のテイストのギャグをあちこちに散りばめ、 笑いと愛と、 なぜかカーチェイス^ ^ ホラーのコメディ化の次はSFのコメディ化か。

エイリアンに遭遇する小さな娘が、 再びポールと再会するのは60年後だったりと壮大なスケール?で描かれる。 ヒーリング能力を持つ彼に癒され、解放される人々。進化を否定する敬虔なクリスチャンを随所で からかい、 'ゲイのハネムーン' と怪しまれるイギリス人の珍道中は続く。 なぜイギリス人かは資本の関係にすぎないのかもしれないし、 かつてスティングが "Englishman in NY" で歌った '俺はエイリアン' 的な感覚がいまだに息づいているからかもしれない。

ゲラゲラ笑うというほどでもないが、 そこそこ笑え、 最後にホロッとさせるベタながら安定感のある作りは、 最近おもしろいことない、 という人には過不足なく楽しめるのではないだろうか^ ^ kind of roll the dice (賽は投げられた、 みたいな) という表現がなぜかキーポイントで使われるのも意味深。




宇宙人ポール PAUL (2011アメリカ・イギリス) 日本公開12/23予定 公式サイト  
監督 グレッグ・モットーラ 
サイモン・ペッグ ニック・フロスト クリステン・ウィグ ジェイソン・ベイトマン 
ビル・ヘイダー ジョン・キャロル・リンチ ブライス・ダナー 
スティーブン・スピルバーグ シガニー・ウィーバー セス・ローゲン (声) 

6.21.2011

13は幸運の数字 「ロシアン・ルーレット」



13/ザメッティ」 のセルフリメイクだとかで、 絶賛されているようだが、 どうだろ。

ロシアンルーレットなんて古めかしいし ピンと来るものがなかったのでオリジナルも見てないが、 監督に聞いてみたい。 自国グルジアで撮った低予算ムービーがハリウッドに気に入られて、 ジェイソン・ステイサムやミッキー・ロークで撮り直してくれ。 そう言われて、 どんな気分だったか。

元の作品は低予算とは言え 精魂込めて作り上げたはずで、 それをもう一度作り直すのはダルくなかったか。 それでも野心が先立ったか。 スター俳優が出て面白くなったか。

最近のハリウッド作品には ちょくちょく こういった趣向のものがみられるが、 傲慢と言うか横暴と言うか、 そもそも字幕嫌いのアメリカ人向けローカライズでしかないと考えた方がいい。

正直、 ジェイソンもミッキーも必要ないし、 サム・ライリーは男前で度胸もあって頭もいいが、 あんな最後はつまらない。


ロシアン・ルーレット 13 (2010) 日本公開2011.6/18~ 公式サイト・予告
監督 ゲラ・バブルアニ   象のロケット 
サム・ライリー ジェイソン・ステイサム ミッキー・ローク 

6.19.2011

フリアの目 「ロスト・アイズ」



ギレルモ・デル・トロ プロデュース、 「REC」 を超えたホラーなどと鳴り物入りで宣伝してたわりに、 つまらなかった。 だいたいホラーじゃないじゃんか。 純然たるサスペンス作品で、 その路線としてはまずまずなのかもしれないが前半は退屈。 ラスト30分で盛り返すがそれでも、 まあ別にって感じ。

双子の姉妹を二役でやるのはいいが、 ストーカーされるにしてはオバサンなんだよな。 まあ好きずきだが。 。 目が見えないときは相手の顔を上手くフレームから外したりして、 サスペンスらしい創意工夫はあるが、 看護婦さんのお尻を追っていくようなカメラは何だろ。 。 よくわからない監督だね。 わかったのはジュリアが、 スペイン語読みだとフリアになるってことぐらいか。

初老の夫婦のなれそめ話などもハイハイって感じだし、 影の薄い男として語られる犯人は、 いざ顔が出てみると、 けっこう濃いじゃないか^ ^ 王道のサスペンスをやろうとしてるのか、 新奇性を狙ってるつもりか よくわからないし、 細かなチグハグさに独りよがりが見え隠れする凡作。 あなたもぜひ劇場で^ ^


ロスト・アイズ Los Ojos De Julia/Julia's Eyes (2010) 日本公開2011.6/18~
監督 ギリュエム・モラレス  公式サイト@FB 象のロケット 
製作 ギレルモ・デル・トロ 
ベレン・ルエダ ルイス・オマール パブロ・デルキ 
ロスト・アイズ [Blu-ray][Blu-ray]
デビル [Blu-ray] モンスターズ / 地球外生命体 [Blu-ray] 【Amazon.co.jp限定特典付き】スカイライン -征服- Blu-ray クロエ [Blu-ray] ハンナ [Blu-ray]

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6.17.2011

神のシナリオにダメ出し 「アジャストメント」



公開されてからしばらく経つので '遅れ書き' になってしまうが、 いちおうエントリー。 宣伝が誤解させてると思うのだが、 マット・デイモンが出てるからと言ってスパイアクションではない^ ^ 原作はフィリップ・K・ディックの短編だそうで、 恐らくは神であろう 'チェアマン' の指示に従って運命を調整している天使のような人たち、 それを "運命調整局" と呼びスパイ的なスパイスをふりかけて描いた作品と言える。

SFとも言えないし、 しいて言えばラブストーリーか。 映像化に際してはエミリー・ブラントなどのキャスティングは運命の人を感じさせるし (ダンスシーンは微妙だったが) 'どこでもドア' 感覚で風景が変わるところなどは楽しい。 ただド派手なアクションやハリウッドメジャーらしい大仕掛けを期待した人は肩すかしを食らったかもしれない。

ようするに神も忙しいので、 運命は自分で描けよ。 戦争のシナリオばかり書くのでなかったら、 もう任せるから、 みたいな^ ^ 脚本家が監督に躍進しての意欲作でもあり、 じゅうぶんに楽しめる作品ではないかと。 見逃した方もDVDで乞うご期待。


アジャストメント THE ADJUSTMENT BUREAU (2011) 5/27~ 公式サイト・予告 
脚本・監督 ジョージ・ノルフィ  象のロケット 
原作 フィリップ・K・ディック 
マット・デイモン エミリー・ブラント アンソニー・マッキー 
ジョン・スラッテリー テレンス・スタンプ